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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
線上閱讀坂口 安吾《落語・教祖列伝(らくご・きょうそれつでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,667 字 · 30 頁
あんげの熊だか鬼みてのオッカネ女が、誰に惚れても、なんにもならねエもんだろが、面ッ白ャエことになったもんだわ」
と、オカカはタマゲて、庄屋のオトトのところへ報告にでかけたのである。
★
庄屋のオトトも、この話にはブッタマゲた。
「ンナ、それ、本気の話らか」
「何言うてるがんだね。オラトコへ来てみなれ。オラトコのアネサは、オラトコにナギナタがないすけ、一丈五尺もある樫の棒をこしらえてるれ。それでミコノサマをしャぎつけよてがんだ」
しャぎつける、は、叩きつける、ぶちのめすと云うことだ。
「フウン。それは大変なことが出来たもんだ。ンナ、どうしる気らか」
「オラ、知らね」
「オレも知らねわ」
どうも、困った。キンカの野郎のアネサに理を説いても、すべて論争が役に立たないタテマエであるから話にならない。
「マア、なんだわ。ミコサマは利巧な人らすけ、バカなことは、しなさらねにきまってるわ。仕方がねえすけ、オレもあしたの朝は天狗様へ行って待ってるわ。オカカも来ねばならんど。オトトもキンカの野郎も連れて来た方がええがんだ。万が一、アネサがあたけやがったら手がつけられねわ。