輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

線上閱讀夏目 漱石《虞美人草(ぐびじんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 頁

青空文庫

恋々たるわれを、つれなく見捨て去る当時に未練があればあるほど、人も犬も草も木もめちゃくちゃである。孤堂先生は胡麻塩交りの髯をぐいと引いた」

「御前が京都へ来たのは幾歳の時だったかな」

「学校を廃めてから、すぐですから、ちょうど十六の春でしょう」

「すると、今年で何だね、……」

「五年目です」

「そう五年になるね。早いものだ、ついこの間のように思っていたが」とまた髯を引っ張った。

「来た時に嵐山へ連れていっていただいたでしょう。御母さんといっしょに」

「そうそう、あの時は花がまだ早過ぎたね。あの時分から思うと嵐山もだいぶ変ったよ。名物の団子もまだできなかったようだ」

「いえ御団子はありましたわ。そら三軒茶屋の傍で喫べたじゃありませんか」

「そうかね。よく覚えていないよ」

「ほら、小野さんが青いのばかり食べるって、御笑いなすったじゃありませんか」

「なるほどあの時分は小野がいたね。御母さんも丈夫だったがな。ああ早く亡くなろうとは思わなかったよ。人間ほど分らんものはない。小野もそれからだいぶ変ったろう。何しろ五年も逢わないんだから……」

「でも御丈夫だから結構ですわ」

「そうさ。