輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
がいとうからみたしんとうきょうのりめん
街頭から見た新東京の裏面
杉山 萠円
線上閱讀杉山 萠円《街頭から見た新東京の裏面(がいとうからみたしんとうきょうのりめん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,546 字 · 178 頁
これ位の程度の江戸通をたよりに、記者はその辺の往来をノソノソあるいて見た。
寿司を握っている手付きや、海苔をあぶるにおい、七厘の炭のよしあし、火加減、又はまぐろの切り加減なぞをよっく見た。
天プラ屋の煮え立つ油のにおいを嗅いだり、ころもの色をながめたりした。
煮売屋に据えてある酒樽の商標や、下げてあるビラの種類を見た。洋紅で真赤に染めてあるウデ蛸の顔をながめた。
どれを見ても江戸ッ子のにおいが薄いようであった。上等とは思えなかった。醤油もいいにおいや味がしなかったようである。
塩せんべいは大枚十銭がものを買って噛じって見たが、焼き加減にムラのあるのがよくわかった。
ソバ屋へ這入って見たが、ツユの味なぞは福岡あたりのよりおいしいと思った。薬味のネギの中に古葉と新葉とあるのが、百姓だけにすぐ気が付いた。モリやカケはあまり売れず、弁当代りと見えておかめなんぞよく売れると聴いた。天麩羅もよく喰われるそうであるが、そんな意味なり随分あじけない話だと思った。
それから大奮発をして、この辺で一番上等だという小さなうなぎ屋に這入って、丼を喰いながら店の若い衆に聴いて見たら、大串、中串、小串のどれでも、別に八釜しい注文はあまりない。