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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《被差別部落とは何か(エタにたいするあっぱくのえんかく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 頁
仏教者や神道家が、エタに近づくのをすら穢としたのは、もとより決して彼らの祖先の遺風ではない。しかし間違いながらにも彼らは、通例甚だしくエタを排斥するのが事実であった。
この際に当って、献身的に彼らの教導に従事したものは、肉食妻帯をすら忌まなかった一向宗、すなわち浄土真宗の僧徒である。しかしそれは既に宗祖親鸞上人の時から始まったと伝えられている。「大谷本願寺由緒通鑑」に、上人が京の建仁寺辺の沓作り、弦作りの非人を教化されたことがある。これは祇園の犬神人で、後にはエタとは分派しているけれども、もと沓作りを職としたのを見れば、初めはやはり同じ仲間と解せられる。爾来これらの非人は参仕たえず教化をうけ、御葬送の時に御供をなし、その後も代々の法主の葬式には、必ず警固に出る例になったと伝えられている。
一体僧侶の肉食妻帯は、我が僧尼令の厳禁するところで、酒を飲み、肉を食い、五辛を服するものは三十日苦使せよ、僧寺に婦女を停むる一宿以上ならば十日苦使せよ、五日以上ならば三十日苦使せよ、十日以上ならば百日苦使せよとある。弘仁三年八月に、僧良勝が女と同車したという罪で、遠く多島に流されたという実例もある。