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かいせつ しゅみをつうじてのせんせい

解説 趣味を通じての先生

額田 六福

線上閱讀額田 六福《解説 趣味を通じての先生(かいせつ しゅみをつうじてのせんせい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,362 字 · 11 頁

青空文庫

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書画骨董の類については、概して無関心であられたと思う。勿論、諸方から持込みもあり、已むを得ざる附合で買われた品もあり、相当の数があったし、御自分でも、季節季節の変り目にはこくめいに取りかえられてはいたが、「主婦の友」の附録の石版刷、婦人クラブ附録のかけ軸なぞも表装して掛けていられた。無頓着と云えば云われるが、一面、「何々画伯の絵」と云った風に、名声や、金額の多少について考える先に、「好きな品をかけておく」と云った処に、先生の気概があったと思う。

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食道楽であった。

尤も、これは、世間で云う様な、初物を食うために、何処そこへ旅行したとか、身を忍んで屋台店へ行ったとか云う風な食道楽ではなかった。無理をしないで、あるがままに楽しむ――と云う風だった。だから若い時はあったかも知れぬが「どこそこで闇汁をやった」とか「河豚を食った」とか云う様な話はきいた事がなかった。

一番すきだったのは、鰻と寿司だった。元園町時代は近くもあるし、丹波屋が御贔屓だった。魚は、まぐろだとか鯛とか云う大きなものより、キスとかコチとか鮃とかの、近海ものの小魚がよかった。