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かいしゃくがくとしゅうじがく
解釈学と修辞学
三木 清
線上閱讀三木 清《解釈学と修辞学(かいしゃくがくとしゅうじがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,866 字 · 24 頁
話す人と聴く人とが社会的にパトスをともにするということは一致のひとつの根拠であるに相違ないが、それのみでは客観性の保証は与えられていないであろう。修辞学的思考の客観性、単なる客観性以上の、単に論理的な思考の客観性よりもさらに深い意味における客観性の根拠はどこに存するのであろうか。それは社会のうちにあると考えるのみでは不十分である、一致の客観性の根拠は、聴く者がただ聴く者でなくまた語り得る者であり、そして逆に語る者がただ語る者でなくまた聴き得る者であるというところに存している。語る者に対して聴く者は単に聴くのみでなく、みずからも語り得る者、すなわち独立のものでなければならない。汝とはただ聴く者でなく同時にまた自身語り得る者のことである。聴く者が同時に語り得る者であるということは、彼が語る者に対して否定の可能性を有する者であるということを意味している。かくのごとき汝に対してのみ私は真に私であり、したがって語る者は単に語るのみでなくまた聴き得る者であり、かくしてまた自己否定の可能性を有する者でなければならない。すなわち修辞学の論理は弁証法である。人間はどこまでも社会的であるとともに、この社会においてどこまでも独立のものであるということが修辞学的思考の基礎である。