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ことばのふしぎ
言葉の不思議
寺田 寅彦
線上閱讀寺田 寅彦《言葉の不思議(ことばのふしぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,114 字 · 23 頁
「珍しい」「前例のない」ほうの apr※(マクロン付きA小文字)pya, apurva でも、やはり日本式ローマ字で書くと p+r+b(m) の部類にはいる。これらはサンスクリトとしてはきわめて明白に、それぞれ全く異なる根幹から生じたものであるのに、音のほうではどこか共通なものがあり、同時に意味のほうにも共通なものがあるから全く不思議な事実である。
英語の brave や bravo も「べらぼう」の従兄弟であるが、これはたぶん (L.)barbarus と関係があるという説がある。そうとすればギリシアの barbaros とも共通に、外国人を軽蔑していうときの名であったらしい。しかし「勇敢」では少しぐあいが悪い。また一方で Barbarossa が「赤ひげ」であるのも不思議である。
(Ar.)gharib, ghurab※(マクロン付きA小文字)「異常」は喉音のgをとると「わらふ」にも似てるし、hをbに変えると「べらぼう」のほうに近づく。すると結局「わらふ」と「べらぼう」も従兄弟だか再従兄弟だかわからなくなるところに興味がある。ついでに (Skt.)ullasit※(マクロン付きA小文字) が「うれしい」