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まめせんすいていのゆくえ

豆潜水艇の行方

海野 十三

線上閱讀海野 十三《豆潜水艇の行方(まめせんすいていのゆくえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 20,245 字 · 41 頁

青空文庫

「ぼくか。ぼくは昇降口のわずかの隙間から外をのぞくのだ。なにが見えるか、のぞいてみよう」

「ああ、あるほど、ぼくは大役ですね」

さあ、たいへんなことになってしまいました。へたをやれば豆潜水艇は、ここでぶくぶくと沈んでしまうかもしれません。春夫少年は、昇降口をひらくハンドルにつきました。

「よろしい、口蓋開き方、はじめ」

「はーい」

栄螺が、そろそろと蓋をもちあげるように、いまこの豆潜水艇は、昇降口の蓋を、そろそろともちあげはじめました。学士は、軽業師が梯子の上へのぼったような恰好をしています。

「あっ、しめろ!」――とたんに学士の命令です。

春夫は、あわてて口蓋を、がたんとしめました。

「島だ、島だ。島へのしあげている。そして……」

学士は、上ずったこえでさけびました。

ふしぎな島?

さすがの青木学士も、よほどおどろいたものとみえ、にぎりこぶしで、とんとんと自分の胸をたたくばかりで、しばらくはあとの言葉がつづけられませんでした。

これを横からみている春夫少年は、気が気ではありません。

「ねえ、青木さん。早く話をしてよ。いま、ぼくに口蓋をあけさせて、青木さんは、いったい、なにを見たの?」