輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

線上閱讀谷 譲次《踊る地平線(上)(おどるちへいせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 168,926 字 · 332 頁

青空文庫

すっかり秋――というよりむしろ冬のはじめのひやりとする気候だ。

早朝から一日いっぱいフィヨルドは舷側について走る。

夕方ちかくオスロ。

OSLO――もとのクリスチャニア。諾威の首府だ。タキシがないので大学通りのホテルまで古風な馬車を駆る。

雨後。坂みち。さむぞら。

何という北へ近い感じであろう! なんたる、生れのいい孤児のような、気品ある「もののあはれ」がこのオスロであろう!

そこへ、夜だ。暮れるともなくぼんやりと明るい北の白夜――そうすると、街角に立つ人影も、尾を垂れて小路へ消える犬も、港の起重機のかすかなひびきも、すべてがひとつの浪漫のなかに解けこんで、人はごく自然に、最も陰鬱な人生のトラジディさえ肯定出来る心状に落ちるのだ。

雨後。坂みち。さむぞら。

以下、オスロ探検記。

一ばん先にブロガアドという場末のとある横町へ行ってみる。十五世紀に出来た町と、家と、人と風俗がそのままに残っているというのだ。アケルス河の小流れを渡るとすぐのところに、珍奇な木造の小家屋が、すっかり考えこんで並んでいる狭い町がある。これだ。歩道には大きな自然石が出鱈目に敷かれて、漁村のような原始的な建物が櫛比している。