輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
線上閱讀谷 譲次《踊る地平線(下)(おどるちへいせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,823 字 · 283 頁
君も早く感想兼自叙伝の印税で家内じゅうで特別旅行をするがいいと私は彼を慰藉しておいた。が、このぶるじょあ的諧謔は彼には通じないようだった。そしてロイド・ジョウジは依然としていつ万年筆と記念芳名録を突きつけられて署名を求められても困らないように右の手だけ手袋をせずにオテル・パリの廊下で杖をついて、それからあの有名な眼尻の皺と同伴でしじゅう外出していた。自動車の踏板へ片足をかけたところで「どうぞ!」と呼びかける写真班へは、彼は常に選挙民のために貯蔵してある微笑の幾らかを許した。この姿態が一ばん漫遊中の国民政治家らしくて彼の好みに適合したからだ。そのあいだ令嬢のメガンはウィイン法学雑誌の「羅馬私法における売買契約の責任範囲とその近代法理思想に及ぼせる必然的投影の価値・並びに以上の歴史的考察」の論文を大ジャズバンド演奏中のTEAルウムの椰子の鉢植えのかげで読みながら、誰かが話しかけるごとに、勿論すぐその運動帽子のように真ん円い顔を上げて父のために笑った。しかし小指はウィイン法学雑誌の読かけの頁へ挟まれているのを私は見落さなかった。そして相手がもし新しい招待を持ち込んで来たのだったら、彼女は早速胸の開きから小型記憶帳を取り出して日と時間と場処だけを書きつけていた。