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じてん
辞典
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《辞典(じてん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,131 字 · 186 頁
かかる一者の一般から特殊への展開過程(分出過程)をプロクロスは弁証法と考えた。云うまでもなく之は思惟乃至方法としての弁証法ではなくて実在の過程としての夫である。併しこの客観的弁証法は新プラトン学派自体がそうあるように単に東邦の宗教意識に動機されている意味でばかりではなく、理論的解明を容れ難い点で神秘的であることを免れない。実際客観的弁証法の最も重大な要点は如何にして凡ゆる意味での神秘主義を脱却するかにあるだろう。今の場合は然るに却ってこの困難の最も著しい典型である。ニコラス・クザーヌス(N. Cusanus)等の所謂「反対の一致」は、実は弁証法(無論客観に於いての)の神秘主義的断念に外ならない。
ギリシア哲学乃至ギリシア・ローマ哲学以来、弁証法をその体系に上程したのはカント(I. Kant)である。カントの批判主義の精神は、従来の形而上学の批判、又は真の形而上学のための理性の批判に外ならないが、そこで第一に問題となるのは従来真の存在と考えられて来た在りのままの物(物自体)である。カントによれば物がそれ自体に何であるか、如何にあるか、ということは理性(但し理論的理性)によっても決定され得ない。