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じしょ
辞書
折口 信夫
線上閱讀折口 信夫《辞書(じしょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,790 字 · 12 頁
いつでも、江戸時代の語も室町時代のも、奈良朝の語も、同じに扱っている。江戸時代の語の説明に奈良朝の語をもってきて釈いている。言語の時代錯倒が行なわれている。そのためには歴史的に記述した態度が必要だ。が、そういうものが一つもない。
これをするのには、エチモロジカルな形をとらなくてはならぬことになる。語源は面白いので、存外昔から語源的辞書はある。明治になって出たのは、大槻さんの『言海』。言海の語源の説明には、落し咄がたくさんある。昔の言海には文典が附録についていた。この文典は非常によいものであるにかかわらず、本文のほうの語源はいい加減のものがある。語源は誰でもちょっと面白く考えられるが、非常に広い知識と機会とが必要だ。いつ考えても語源の考えが浮かんでくるというわけにいかない。語源を考えるには、科学的に行なわれぬ点がある。ことばができたときから、意義が飛躍してしまっている。飛躍して変わってしまった意義の語をもって、その語のもとを探ることはできない。証拠になるもとの形のものが残っているということは考えにくいうえに、いまの形とぴったりいくものは出てこない。