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こんどういさみとかがく

近藤勇と科学

直木 三十五

線上閱讀直木 三十五《近藤勇と科学(こんどういさみとかがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,465 字 · 28 頁

青空文庫

そして、右手で、肩を掴んで真向けに転がすと、半分眼を開いて血に塗れた口を、大きく開けて死んでいたが、顔には、何処も傷が無かった。

(鎧の胴を通すかしら)

土方が、胴をみると、小さい穴があいていた。丁度、肺の所だった。

顔を上げると、御香ノ宮の白い塀の上に、硝煙が、噴出しては、風に散り、散っては、噴き出し、それと同時に、凄まじい音が、森に空に、家々に反響していた。

いつの間に進んだのか、五六人の兵が、往来に倒れていた。両側の民家の軒下の何処にも、四五人ずつ、槍を提げて、突立っていた。そして、土方が、何か指図をしたら、動こうと、じっとこっちを眺めていた。

頭の上を、近く、遠く、びゅーん、と音立てて、弾丸がひっきり無しに飛んでいた。周囲の兵は、皆地に伏して、頭を持上げて、坂上の敵を睨んでいたが、誰も立つものは無かった。

一人が、槍をもって、甲をつけた頭を持上げながら、腹這いに進んでいた。その後方から、竹胴に、白袴をつけ、鉢巻をしたのが、同じように、少しずつ、前進していた。

「危いぞ」

銃声は聞えていたが、外から、耳へ入るので無く、耳の底のどっかで、唸っているように感じた。