輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
とうめいねこ
透明猫
海野 十三
線上閱讀海野 十三《透明猫(とうめいねこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 10,223 字 · 21 頁
二階へあがったものの、青二は、ちょっと困ってしまった。このあやしい動物をどこへおいたらいいかということだ。そのままおいておけば、きっと出ていってしまうだろう。逃げられたんでは、いやだ。
戸棚に入れようか。いや、猫はふすまを破ることなんか平気だから、戸棚では安心ならない。
「青二や。なにをしておいでだい。ご飯ですよ。早くおりていらっしゃい」
はしご段の下から、母親が二階へ声をかけた。
「はーい。今行くよ」
さあ、どうしようかと、青二は困ってしまった。
が、困ったときには、よく名案がうかぶものである。青二は、机のひきだしをひっぱりだして、ひもを探した。赤と青のだんだらの、荷物をくくるひもがあった。それを出すと彼はあやしい動物の後足二本を、そのひもでいっしょにぐるぐるしばってしまった。
こうすれば、このあやしい動物は、前足も後足も二本ずつしばられているんだから、もう歩くことができない。歩くことができなければ、この部屋から、出てゆくこともない。よしよし、これなら大丈夫と、青二はそれがすむと、机の上にそっとおいて、はしご段を下へおりていった。
夕飯のおぜんを、母親とかこんで、いつものように食べた。