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れんかんき

連環記

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《連環記(れんかんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 49,281 字 · 95 頁

青空文庫

衛府の大官が立派な長剣を帯びたように、乾鮭の大きな奴を太刀の如くに腰に佩び、裸同様のあさましい姿で、痩せた牝牛の上に乗跨がり、えらそうな顔をして先駆の列に立って、都大路の諸人環視の中を堂々と打たせたから、群衆は呆れ、衆徒は驚いて、こは何事と増賀を引退らせようとしたが、増賀は声をしくして、僧正の御車の前駈、我をさしおいて誰が勤むべき、と怒鳴った。盛儀も何様も散々な打壊しであった。こういう人だったから、或立派な家の法会があって、請われて其処へ趣く途中、是は名聞のための法会である、名聞のためにすることは魔縁である、と思いついたので、遂に願主とりあい的諍議を仕出して終って、折角の法会を滅茶滅茶にして帰った。随分厄介といえば厄介な僧である。

かかる狂気じみたところのある僧であったから、三条の大きさいの宮の尼にならせ給わんとして、増賀を戒師とせんとて召させたまいたる時、途轍も無き言を吐き、悪行をはたらき、殊勝の筵に列れる月卿雲客、貴嬪采女、僧徒等をして、身戦き色失い、慙汗憤涙、身をおくところ無からしめたのも、うそでは無かったろうと思われる。それを記している宇治拾遺の巻十二の文は、ここに抄出するさえ忌わしいから省くが、虎関禅師は、出麁語の三字きりで済ませているから上品ではあるが事情は分らぬ。