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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁

青空文庫

」

宮田さんが、青い顔をして明智に相談しました。

「あすまで、返事を待ってくれという無電をうっておくのですね。そのあいだに、ぼくは、ちょっとやってみたいことがあるのです。ひょっとしたら、うまく賢吉君をとりもどすことができるかもしれません。」

明智は、なにか、自信ありげに、いうのでした。

そこで、船長は技師をよんで、あしたまで、返事をまってくれという無電をうたせました。

「明智さん、やってみたいとおっしゃるのは、どういうことですか。」

船長がたずねますと、明智は、おもいもよらぬことを、いいだしました。

「今夜のうちに、そっと上陸しようとおもうのです。ボートでは、敵にさとられる心配がありますから、やはり、潜航艇に乗って海岸に近づき、あとは、岸まで泳げばよいのです。小林をつれていきます。あすの昼まえにはかえるつもりですが、もっとおそくなるかもしれません。ぼくの帰るまで、無電の返事は、のばしておいてください。」

みんなが、いくらたずねても、明智は、それ以上は、なにもいいませんでした。しかし、宮田さんも船長も、名探偵のうでまえを、よくしっていましたから、ふかくもたずねないで、明智の上陸にさんせいしました。