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ゆきざっき
雪雑記
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《雪雑記(ゆきざっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,988 字 · 20 頁
によれば云々というのである。『オックスフォード』や『ウェブスター』なら僕だって見たことがあるぞと思って読んで行くと、最後に「それに中谷も私の命名法に最近は賛成をしている」という一節があったので思わず苦笑してしまった。有力な援兵が来たら、その前に本隊があっさり全滅してしまった形である。物事は何でも余り早く諦めてしまうのも考えものである。もっとも今これを蒸し返したらまたタイプライター五頁の速射弾を受けるにきまっているから、当分はこっそり低温室にかくれて、手のひら位の大きさの人工雪でも作る工夫をしていた方が良さそうである。
十勝岳の思い出は皆なつかしいことばかりである。冬の深山の晴れた雪の朝位美しいものも少いであろうと今も時々思い出すことがある。それというのはその後私の健康上の問題もあって、十勝行は自然中止の形となってしまったからである。まだ止めてから三年位にしかならないのに、何だか遠い昔のような気がしてならない。零下十五度の吹きさらしの中に立って、数時間も続けて仕事をするというような気力と体力とはもう再び返って来ないような気がして、心細い思いに耽けることもある。