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れいこんだいじゅうごうのひみつ
霊魂第十号の秘密
海野 十三
線上閱讀海野 十三《霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,100 字 · 86 頁
「なにかいっている。調子が日本語のようだが、どうもよく分らない。ああ、そうか。音がゆがんでいる上に、雑音もかなり交っているんだ。まず雑音をとってみよう」
この雑音は、電波それ自身に交っている雑音であった。その雑音を除くうまい方法を隆夫は知っていたから、早速その装置を持って来て、取付けた。
すると、受信音は急にきれいになった。耳ざわりな雑音が除かれたためである。
だが、あとに残った音声は、やはりアーティキュレーションがよくなかった。不明瞭なのであった。
音声のゆがみは、直す方法がない。
もしありとすれば、それは受信機を構成している部品の特性の悪さや真空管のまずい使い方によるのであるが、そういう点については、隆夫は今までによく吟味してあったから自分のところの受信機はほとんどゆがみを生じない自信があった。
だからこの音声のゆがみは、その電波が受信機にはいる前に既に持っているゆがみなのだ。
隆夫はここまで推理を進めていって、ふうーッと溜息をついた。推理は、やっと半道来たばかりだ。その先が、難物だ。とても手におえそうもない。
が、勇敢にぶつかろう。
音声ゆがみが、電波自体の中に既に含まれているものとすれば、それはどうしたわけでゆがみを生じたものであろうか。