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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

線上閱讀海野 十三《霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,100 字 · 86 頁

青空文庫

「まあ、とにかく、その実験をやることにして、ぼくはその準備にかかるよ。隆夫君、手つだってくれるね」

三木がそういったので、万事は決った。もちろん隆夫は協力を同意したし、二宮も手を貸すといい、四方までが、ぼくにも手伝わせてくれと申出た。

四人の協力によって、三日のちに、機械の用意ができた。

その日の午後、一同は三木の家で、仕事を始めた。

名津子の病床には、母親が病人よりもやつれを見せて、看護にあたっていた。まことに気の毒な光景だった。

一同がその部屋にはいったとき、病人はすやすやと睡っていた。なるべく音のしないように、機械を持ちこんだ。

機械は、電波をつかまえるため小さい特殊型空中線と、強力なる二次電子増倍管を使用し、受信増幅装置と、それから無雑音の録音装置とを組合わせてあった。 そして脳から出る電波の収録をすると共に、病人の口から出ることばとを同時録音することも出来るようになっていた。

いよいよその仕事が始まった。

病人の目をさまさないうちに、睡眠中病人の脳から出ている電波をとらえることになった。隆夫は受信機の調整にあたり、三木は空中線を姉の頭の近くへ持っていって、いろいろと方向をかえてみる役目を引受けた。