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れいこんだいじゅうごうのひみつ
霊魂第十号の秘密
海野 十三
線上閱讀海野 十三《霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,100 字 · 86 頁
「こんどこそ欠点なしだ」
確信をもって彼は、電源のスイッチを入れた。そしてしばらく真空管の温まるのを待った。
がらがらッ。がらがらッ。
雑音が、またも天井裏の高声器から降ってきた。
しぶい顔をして隆夫は、又してもはねまわるぬ雑音に聞き入った。
「だめだッ」
スイッチを切る。
「いったいどこがいけないのか、見当がつかないや。どこも悪くないんだがなあ」
がっかりして、彼はとなりの図書室の長椅子の上にのびて、ねてしまった。
その翌日のことであった。
学校のかえりに、二宮と三木がついて来た。
隆夫は二人を小屋の中の金網の前につれこんだ。そして前夜からのことをくわしく説明した。
「ちょっとスイッチを入れてみないか」
二宮がいったので、「よおし」と隆夫は電源スイッチを入れた。
すると間もなく、例のがらがらッ、が始まった。だが昨夜ほど大きくはなかった。とはいうものの、他のよわい通信を聞き分けることは、とてもできないくらい雑音の強さは桁はずれに大きかった。
二宮も三木も、かわるがわるパネルの前に立って、隆夫にききながら目盛盤をまわしていろいろ調整をやってみたが、さっぱり通信の電波は受からなかった。