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ほしみせ
露肆
泉 鏡花
線上閱讀泉 鏡花《露肆(ほしみせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 15,973 字 · 32 頁
とをするかと思うと、印半纏の肩を聳やかして、のッと行く。新姐子がばらばらと避けて通す。
と嶮な目をちょっと見据えて、
「ああいう親方が火元になります。」と苦笑。
昔から大道店に、酔払いは附いたもので、お職人親方手合の、そうしたのは有触れたが、長外套に茶の中折、髭の生えた立派なのが居る。
辻に黒山を築いた、が北風の通す、寒い背後から藪を押分けるように、杖で背伸びをして、
「踊っとるは誰じゃ、何しとるかい。」
「へい、面白ずくに踊ってるじゃござりません。唯今、鼻紙で切りました骸骨を踊らせておりますんで、へい、」
「何じゃ、骸骨が、踊を踊る。」
どたどたと立合の背に凭懸って、
「手品か、うむ、手品を売りよるじゃな。」
「へい、八通りばかり認めてござりやす、へい。」
「うむ、八通り、この通か、はッはッ、」と変哲もなく、洒落のめして、
「どうじゃ五厘も投げてやるか。」
「ええ、投銭、お手の内は頂きやせん、材あかしの本を売るのでげす、お求め下さいやし。」
「ふむ……投銭は謝絶する、見識じゃな、本は幾干だ。」
「五銭、」
「何、」
「へい、お立合にも申しておりやす。へい、ええ、ことの外音声を痛めておりやすんで、お聞苦しゅう、……へい、お極りは五銅の処、御愛嬌に割引をいたしやす、三銭でございやす。