輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
線上閱讀坂口 安吾《風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,879 字 · 242 頁
オボシメシと云っても、二人のうちならそっちが好きというだけのことではあるが、当時私はウブだから、残された女が寝ましょうよと言うけれどもその気にならない。そのうちに河上が、すんだかい、と言って顔をだした。彼は娘にフラレたのである。俺はフラレた、と言って、てれて笑いながら、娘と手をくんで、戻ってきた。この娘は十七であった。
その翌朝、河上の奥さんが憤然と、牛乳とパンを捧げて持ってきてくれたが、シラフで別れるわけにも行かず、四人で朝からどこかで飲んで別れたのだが、そのとき、実は俺はお前の方が好きなんだと十七の娘に言ったら、私もよ、と云って、だらしなく仲がよくなってしまったのである。
この娘はひどい酒飲みだった。私がこんなに惚れられたのは珍らしい。八百屋お七の年齢だから、惚れ方が無茶だ。私達はあっちのホテル、こっちの旅館、私の家にまで、泊り歩いた。泊りに行こうよ、連れて行ってよ、と言いだすのは必ず娘の方なので、私たちは友達のカンコの声に送られて出発するのであるが、私とこの娘とは肉体の交渉はない。娘は肉体に就て全然知識がないのであった。
私は処女ではないのよ、と娘は言う。