輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
まおうものがたり
魔王物語
田中 貢太郎
線上閱讀田中 貢太郎《魔王物語(まおうものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,506 字 · 23 頁
二人は隔てのない種々な話をした後で、権八がふと大熊山の妖怪のことを云いだした。大熊山は三次郡の西方にある巌石の峨々と聳えた山で、五十丁ばかりも登った処に三次若狭守の館の跡だと云う千畳敷と呼ぶ処があった。そして、また二十丁ばかりも往くと三次殿の塚と云う五輪の塔があって、其の背後には俗に天狗杉と云う七尋か八尋位もある大杉が、塚を覆うように枝葉を張っていた。
「どんなものか、一つ其の妖怪に逢ってみたいものじゃないかと」、権八は云いだした。平太郎も好奇らしい眼を輝かした。
「そうじゃ、逢ってみたいな」
「それでは二人で引して、当った者が三次殿の塚のあたりに往ってみようか」
「好いとも、何時往く」
「今晩の亥時比が好いだろう、直ぐ出発ができるようにかまえていて、其のうえで※(「鬥<亀」、第3水準1-94-30)引をして、当った者が出かけようじゃないか」
それはもう夕方のことであった。平太郎はひとまず我家へ帰って夕飯をたべ、何時でも出発できるように簑笠まで用意して、時刻を計って再び権八の家へ往ってみると、権八も身のまわりを調えて平太郎の来るのを待っていた。二人は紙撚を拵えて※(「鬥<亀」