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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
線上閱讀小金井 喜美子《鴎外の思い出(おうがいのおもいで)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 127,675 字 · 254 頁
何しろ非常にお忙しいので、ちょっとの暇にお詠みになるのでしたが、御自分が首唱なすったためでもありましょうか、随分多くお作りになったようです。選者は五人でしたが、だんだん変りました。井上、鎌田、大口、須川、佐佐木の諸氏など、かなり続いたようでした。小出翁もいられましたが、亡くなられました。
月ごとの歌題は葉書で通知がありました。選歌の載る『たづ園』という雑誌も送っていただいておりました。
『たづ園』は広島県沼隈郡草戸村の小林重道という人が出していられました。井上通泰氏のお弟子で、井上氏が岡山へ赴任せられた頃からの熟知なのでしょう。それは井上氏の機関雑誌ともいうべきもので、同氏の「金葉集講義」「南天荘歌話」「南天荘歌訓」「無名会選歌」、同氏選の「競点」などと、賑かなことで、それに常磐会選歌、次選歌、五人の選者の歌も出るのでした。
曙町の宅のお向いに箕作元八氏がいられましたが、夫人の光子様は小出氏のお弟子で、常磐会ではよく当選なさるのでした。
「今月はいかがでした」などと、門口でお目にかかるとお話をしました。兄から、「お前も小出さんへ伺って御覧」などといわれて、一、二度お訪ねしたことがありました。