輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《黄金豹/妖人ゴング(おうごんひょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,404 字 · 307 頁

青空文庫

「なんだろう。人が歩いているような音がしたが、まさか泥坊じゃあるまいな。」

小林君は、そう思いました。すると、また、部屋のむこうのほうで、ごそごそと、なにかが動く音がするではありませんか。

「やっぱり、だれかが、いるんだ。ふいに電灯をつけて、おどろかしてやろう。」

小林君は、そっと、長イスからすべりおりて、足音をしのばせて、手さぐりで、スイッチのある壁のほうへ歩いていきました。そして、パチッと、スイッチをいれたのです。電灯がついて、書斎の中が、まぶしいほど明るくなりました。小林君はすばやく、部屋の中を見まわしました。

アッ、黄金豹です。あいつが、部屋のまんなかの大デスクのむこうに、こしかけて、こちらを、にらんでいたのです。

小林君は、あまりのことに、立ちすくんだまま、ものもいえません。

「ウヘヘヘ……、小林のちんぴら、よくも、おれをひどいめにあわせたな。おぼえていろ。きっと、このしかえしは、してやるぞ。」

黄金の怪獣は、二本の前足を、テーブルの上で組みあわせ、その上に首をのせるようにして、燐のような目を光らせながら、人間の声で、ものをいったのです。小林君がだまっていると、怪獣はまた、口をひらきました。