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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《黒田如水(くろだじょすい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 163,639 字 · 325 頁
はてさて、浅ましい限りではある)
けれどやがて、その年十二月十九日の頃には、世人はもっともっと深刻な浅ましき武門の末路を見た。それは村重やその一族が織田軍の手に委ねて行った妻子老幼、召使の女子たちの処分であった。
尼ヶ崎の七つ松で、信長は、かかるあわれな者たちを、仮借なく一まとめに殺させたのである。いかに逆徒の遺族とはいえ、卑劣な武人への見せしめのためとはいえ、それは余りに厳しい惨刑であったようだ。火を用い、槍を用い、鉄砲を用い、五百余人の男女を辻々で処刑したので、世人は信長のきびしさに戦慄した。そして誰も皆、信長の一面にある残虐性というものに少なからず眼を蔽うた。
しかし、その信長に対しては、誰も非難を向けられなかった。当然、荒木村重だの、その一類などの、男どもの卑怯を罵った。武将の風上にもおけない者だと悪しざまに噂した。
ところが、そうした卑怯者揃いの男女とは反対に、ひどく最期のいさぎよい一人の女性がまた評判となった。その女性も、当日、七つ松の辻で斬られたうちの一人であるが、車から引きずり降ろされても悪びれず経帷子のうえに色よき小袖を着、いざ、処刑となると、