Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
にっき
日記
宮本 百合子
Read 日記 (にっき) by 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 35,462 characters · 72 screens
七月四日
という。コムビネーションという語は私が自分達につけたのが始り。歯医者で、右の下の歯を一本抜く。注射したのだが、痛く、手をばたばたさせた。首が引っこぬけそうな心持。ぬかれたあと、手が震え、困った。疲労。かえりに江戸川から俥で来、老松館に三津木氏を一寸たずね、かえって髪を洗う。いやなことを疲れついでに皆してしまう覚悟。一昨日が『文芸春秋』、今日『文芸日本』、昨日『不同調』、ゴシップ雑誌が文学の本道に何の拘りありや。
〔欄外に〕
月夜、
涼しく心地よき夜なり。Y、日本橋からとって来させたラディオをもって、海老原とかいう男のところに出かく。
○仕事の下ごしらえ。十二時頃Yかえり、大学分院の坂で内田百間氏に会い貰って来たと、桜坊一つまみをくれる。美味。
「べこにやろうと思って、がっとつかんで来た」
七月四日(土曜)
ハイシャ
江戸川まで一緒に出かけ、Y、ラディオやによってアンテナにつかう線その他を買う。自分銀角に電話をかけ、テレフェンケンを命ず。かえって見ると、Y、キタ、椅子をもち出してあらかた天井に張ってしまって居た。夕刻リシーバーが来たのできく、よく聞える。