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あやうし せんすいかんのひみつ
危し‼ 潜水艦の秘密
山本 周五郎
Read 危し‼ 潜水艦の秘密 (あやうし せんすいかんのひみつ) by 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 8,819 characters · 18 screens
疾走する自動車
「さあ困った、どういうことがこの文章の中に隠してあるんだろう?」さすがに龍介君、頭を抱え眉をよせて当惑した。「早くしないと、大切な発明は、軍事探偵の手で国外へ持去られてしまうではないか……」
と、龍介君はもう一度、二枚の暗号文を比べて見たが、さっと悦びの色を見せて少将の前へ走りよった。そして顫える声で、
「十日ばかり前、たしかサルビヤ号という外国船が入港しているはずですが、どなたかご存知ありませんか」と、訊ねた。
「ああ横浜へ泊っとるよ、たしか亜米利加の遊覧船だと思ったが」と少将が答えた。
「それだッ※(感嘆符二つ、1-8-75)」龍介君は喚くと共に電話器に飛びついた。
疾走する自動車
「え、サルビヤ号、ああそれはね。今日夕方に出帆しましたよ!」横浜の港務課の電話に、龍介君は思わず、「しまった※(感嘆符二つ、1-8-75)」と叫んだ。ひとりで線香花火のように活躍している龍介君を取巻いて、山川少将はじめ博士、大佐たちは、ぽかんと手を束ねている外はなかった。――龍介君は大声にどなった。
「さあ皆さん、のるか反るかの瀬戸際ですよ。しっかりして下さい閣下※(感嘆符二つ、1-8-75) 貴方は直ぐ横須賀へ電話をかけて、駆逐艦にサルビヤ号を監視させて下さい。