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あやうし せんすいかんのひみつ
危し‼ 潜水艦の秘密
山本 周五郎
Read 危し‼ 潜水艦の秘密 (あやうし せんすいかんのひみつ) by 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 8,819 characters · 18 screens
二人の山川少将
「本当か?」メリケン壮太はじだんだを踏んで口惜しがった。「畜生、よくも騙しやがったな、今にどうするか……」
「お父様、此奴を縛っておいてください。僕は外に重大な調物がありますから」
そして博士と横田大佐が、騒ぎまわるメリケン壮太を縛りあげている間に、龍介君は鼠のような素早さで、実験室の中を調べまわった。
「あっ※(感嘆符二つ、1-8-75)」という龍介君の叫声に、驚いて博士と大佐が駈けつけると、北向の壁の頂上が、龍介君の指の触れるままに、ぽっかりと口をあけて、そこから黒い四角な筐があらわれた。
「僕の考えが当ったッ※(感嘆符二つ、1-8-75)」龍介君はそう叫ぶと、その筐を引き出したが「だめだ、空だ!」と呟いて筐を抛りだした。
「何だそれは?」と博士が訊いた。
「これは……」と龍介君が云った時電話の鈴が突然激しくなり出した。博士が受話器をとった。電話は山川少将宅からだった。
「あ、春田博士ですか、どうぞすぐおいで下さい。主人が書斎に倒れております。そして金庫の中の重要書類が盗まれております※(感嘆符二つ、1-8-75)」
二人の山川少将
春田博士が大佐と龍介君をつれて自動車で駈けつけた時、山川少将は書斎の長椅子の上で、頭に繃帯をして横になっていた。