Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens

Aozora Bunko

かめ「殿様、なアにこれは私の実の娘でございますが、七歳の時彼奴が勾引かしたのでございます」

小「なに殿様は何も御存じないのだ、私の妹に違いないのだ、此の間の火事に母親に放れ、行方も知れねえから段々様子を聞くと、此所に居る事が分り、路銀を遣い、此様な山の中まで尋ねて来て、手ぶり編笠で帰られましょうか」

かめ「そうじゃアありません、彼奴から私の方へ此の娘を渡したという証文を入れ、印形まで捺してよこしたから、金子を五両遣ったのでございます」

小「旦那は何も御存じはありません」

丹治「何だか貴様達の云うのは己にはさっぱり分らん」

と云いながらおかめに向い、

丹治「一体どう云う訳だ」

かめ「全くは私が娘で、七歳の時に勾引かされた者でございます」

丹治「そうだろう」

と云って居る後に立っていた伜の丹三郎は、折々朋友に誘われ、三田のあだ屋へ遊びに往った事がありますから、お梅も小平も予て知って居る事ゆえ、

丹三「お父様、あの男は道連の小平という悪い奴で、胡麻の灰なぞをすると承わって居ります、母親も余程悪党だそうでございます、嘘でございましょうよ、慥か其の娘は幼年の時攫って来た