Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens
て未だ三十七という年で、少し梢枯れて見ゆれど、色ある花は匂い失せず、色気沢山でございます。殊に家来右内と密通して家出をするくらいの浮気ものでございますから、酒の上とは云いながら、遂に丹治と密通致し、おかめは深く丹治を思いまするが、世間の手前多助の前もありますが、忍び/\に逢うことも度重り、今ではもう恥かしいのも打忘れ、公然で逢い引を致しますゆえ、人の目つまに掛ることも度々あり、おかめは何うか丹治と一つになりたいが、そうするには多助を追出さなければ邪魔になってなりませんが、多助を追い出すには何うしたら宜ろうと考えますと、又悪智の出るもので、丹三郎も未だ独身ものなり、どうか丹三さんとおえいと色にでも成ったなら、私も丹治さんと倶々に末永く楽しめるだろうと思いまして、主あるおえいに色事を勧め、丹三郎と密通をさせ、親子同志で姦通をいたし、誠に宜しからぬ事で、多助も薄々知っては居りますが、事荒立てゝは血で血を洗う道理、家の恥己の恥、殊に亡なった養父角右衞門のお位牌へ対して済まないし、あゝ情ない心得違いの母親、殊に女房おえいまで左様な事を致すとは、犬畜生のような奴と思いまするが、何うも事を表向にする