Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens

Aozora Bunko

事全一年、その間一つ寝もせず振付けられても、多助は辛い所を忍び/\て馬を引いて出ますが、人に話も出来ませんから、泣きながら馬を引いて歩くので、世間の人が泣き多助々々と綽名を致します位のことで、それでもおかめ母子は増長して多助を虐め出そうとするうち、丁度八月朔日の事でございます、丹治父子が多助の家へまいりましたゆえ、どうか多助を無いものにしようと思い、おかめは丹治に向い、

かめ「私もマアこうやってお前さんに何時も御無理なことを願い、貴方もお非番の時には度々来て下さいますが、お役人様ゆえお泊りなさることも出来ませんけれども、どうかして月に五六度はお泊め申したいと思って居りますが、世間の手前多助の前もありまして、思う様に参りませんが、本当に此の頃は変に多助が悪らしくなって来ましたよ」

丹治「斯うやって父子で度々遊びに来るのは宜しいが、多助も馬鹿でない男だから、疾より訝しいと感附いて居るだろうが、来る度に厭な顔もしないで、旦那様宜くいらっしゃいました、お母さん御馳走をして上げて下さいよとヘイ/\云って畳へ頭をこすり附けるようにされるので、何となく来にくゝってのう丹三郎」