Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Read 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 109,545 characters · 216 screens
後の業平文治
三遊亭圓朝
鈴木行三校訂編纂
一
えゝ此の度(たび)は誉(ほま)れ高き時事新報社より、何か新作物を口演致すようとの御註文でございますから、嘗(かつ)て師匠の圓朝(えんちょう)が喝采(かっさい)を博しました業平文治(なりひらぶんじ)の後篇を申上げます。圓朝師が在世中、数百の人情噺(にんじょうばなし)を新作いたしました事は皆様が御承知であります。本篇は師が存生中(ぞんしょうちゅう)、筋々(すじ/\)を私(わたくし)にお話しになりました記憶の儘(まゝ)を申上ぐる次第であります。そも私(わたくし)が師匠の門に入(い)りましたのは御維新前(まえ)で、それから圓橘(えんきつ)となりましたのが明治二年の五月でございます。まだ其の頃は圓朝師も芝居掛り大道具というので、所謂(いわゆる)落語と申しましては一夜限り或(あるい)は二日続きぐらいのもの、其の内で永く続きましたのが新皿屋敷(しんさらやしき)、下谷義賊(したやぎぞく)の隠家(かくれが)、かさねヶ淵(ふち)の三種などでございます。それより素話(すばなし)になりましてからは沢(さわ)の紫(むらさき)(粟田口(あわだ