Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
と襟を洗う振をして伴藏の方を見せないようにしている暇に、伴藏は彼の胴巻をこき、ズル/\と出して見れば、黒塗光沢消しのお厨子で、扉を開くと中はがたつくから黒い絹で包んであり、中には丈四寸二分、金無垢の海音如来、そっと懐中へ抜取り、代り物がなければいかぬと思い、予ねて用心に持って来た同じような重さの瓦の不動様を中へ押込み、元の儘にして神棚へ上げ置き、
伴「おみねや長いのう、余り長く洗っているとお逆上なさるから、宜い加減にしなよ」
新「もう上がろう」
と身体を拭き、浴衣を着、あゝ宜い心持になった。と着た浴衣は経帷子、使った行水は湯灌となる事とは、神ならぬ身の萩原新三郎は、誠に心持よく表を閉めさせ、宵の内から蚊帳を吊り、其の中で雨宝陀羅尼経を頻りに読んで居ります。此方は伴藏夫婦は、持ちつけない品を持ったものだからほく/\喜び、宅へ帰りて、
みね「お前立派な物だねえ、中々高そうな物だよ」
伴「なに己らたちには何だか訳が分らねえが、幽霊は此奴があると這入られねえという程な魔除のお守だ」
みね「ほんとうに運が向いて来たのだねえ」
伴「だがのう、此奴があると幽霊が今夜百両の金を持って来ても、己の所へ這入る