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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
飯「馬鹿な事を申すな、手前に切腹させる位なら飯島はかくまで心痛はいたさぬわ、左様な事を申さず早く往け、もし此の事が人の耳に入りなば飯島の家に係わる大事、悉しい事は書置に有るから早く行かぬか、これ孝助、一旦主従の因縁を結びし事なれば、仇は仇恩は恩、よいか一旦仇を討ったる後は三世も変らぬ主従と心得てくれ、敵同士でありながら汝の奉公に参りし時から、どう云う事か其の方が我が子のように可愛くてなア」
と云われ孝助は、おい/\と泣きながら、
孝「へい/\、これまで殿様の御丹誠を受けまして、剣術といい槍といい、なま兵法に覚えたが今日却って仇となり、腕が鈍くば斯くまでに深くは突かぬものであったに、御勘弁なすってくださいまし」
と泣き沈む。
飯「これ早く往け、往かぬと家は潰れるぞ」
と急き立てられ、孝助は止むを得ず形見の一刀腰に打込み、包を片手に立上り、主人の命に随って脇差抜いて主人の元結をはじき、大地へ慟と泣伏し、
孝「おさらばでございます」
と別れを告げてこそ/\門を出て、早足に水道端なる相川の屋敷に参り。
孝「お頼ん申します/\」
相「善藏や誰か門を叩く