Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

ゆしまもうで

湯島詣

泉 鏡花

Read 湯島詣 (ゆしまもうで) by 泉 鏡花 (いずみきょうか) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 62,004 characters · 122 screens

Aozora Bunko

」

「どうして、ちっとでも脈がある内に鬱ぐような女じゃあないんだ、きゃッきゃッて騒があね。」

「成程、して見るとこちとら一味徒党。色情事に孕むなあ野暮の骨頂だ、ぽてと来るとお座がさめる、蟇の食傷じゃあねえが、お産の時は腸がぶら下りまさ、口でいってさえ粋でねえね、芸妓が孕んで可いものか悪いものか、まず音羽屋に聞いてもらいたいなんてッて、あの女が、他愛のない処へ付け込んで、おひゃり上げて、一服承知させた連中、残らず、こりゃ怨まれそうなこッてげす。何を目当に、御馳走なんぞ、へん下らない。」

と円輔はまた落胆、源次は落着き澄して、

「師匠心配したもうなッてえのに、疑り深いな。」

「だってあの御気色を御覧じろ、きっとあれだ、違えねえね、八丁堀で花札が走った上に、怨み重なる支那と来ちゃあ、こりゃ奢られッこなし。」

「勿論僕の、その御相伴なんだよ。」

「へ、君だってあんまり、奢られる風じゃありますまいぜ。」

「ずッと有る、有るね、そこあ憚りながら源ちゃん方寸にありさ。」

「じゃあ一番お手形を頂きたいね。」と円輔は詰寄った。

「手形宜しい。当てが違えば、師匠、どうだ、これを献上は。