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しちひゃくごじゅっく
虚子五句集(下)〔全2冊〕
高浜 虚子
Read 虚子五句集(下)〔全2冊〕 (しちひゃくごじゅっく) by 高浜 虚子 (たかはまきょし) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 37,288 characters · 78 screens
継棹の華奢を競ひて鮎仲間
ところ/″\瀬の変りたる鮎の川
卯の花のいぶせき門と答へけり
五月二十四日 小諸ホトトギス会。六供、応興寺。
浅間嶺の麓まで下り五月雲
五月二十五日 長野ホトトギス会。小諸山廬。
蛍火の鞠の如しやはね上り
稲妻にぴしり/\と打たれしと
鍬置いて薄暑の畦に膝を抱き
水車場へ小走りに用よし雀
塗畦に尾をつけてゐる烏かな
五月三十一日 『ホトトギス』六百号小諸記念句会(六月二日)の兼題を作る。小諸山廬。
真赤なるもの干しにけり夏の草
老夫婦蚰蜒をにくみて住みにけり
六月十三日 迷子、筑邨来合はす。小諸山廬。
田植留守庭の真中に鍬置いて
早苗饗のいつもの主婦の姉かぶり
早苗饗や神棚遠く灯ともりぬ
六月十五日 土筆会。小諸山廬。
梅雨晴の夕茜してすぐ消えし
六月十七日 句謡会。東京、丸ノ内倶楽部別室。
我生の今日の昼寐も一大事
端居とは我膝抱いて蝶が飛び
六月十八日 波多野八瀬女追悼句会。鎌倉草庵。
手に当る五色団扇の赤を取る
六月十九日 銀座探勝会。鎌倉草庵。
己れ刺あること知りて花さうび
夏山を軒に大仏殿とかや
六月二十日 鎌倉俳句会。長谷大仏境内、大仏殿。
涼しさや熱き茶を飲み下したる