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おりべというとうき
魯山人陶説
北大路 魯山人
Read 魯山人陶説 (おりべというとうき) by 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 62,241 characters · 127 screens
木米の世界
全く乾山は生涯本職根性に成れなかった人だ。だから時時の気持で、気儘な作品を見せている。そこが乾山の特色と見て差支えなかろう。されば乾山に意を遣るものは、先ず乾山を見透すだけの心眼を養わねばならぬ。それには乾山の柄のみが嗜好であっただけでは埒があかないのである。絵と陶器を別個な美術であるとするような不可解な美術眼であってはいけない。(昭和九年)
木米の世界
青木木米は名を佐平、字は玄佐、幼名八十八、みずからその八十八を米の字に換え、青木の木を取って木米と号した。
また、百六散人、九々鱗の号もある。明和四年(一七六七)尾張の士家に生まれて、天保四年(一八三三)六十七歳で京都に死んだ。
陶法を奥田穎川に学んで粟田に於て焼いた。文政五年(一八二二)青蓮院の宮の御用窯を命ぜられた。山陽、竹田等と親交があった。
世間ではよく言う、木米の作品の轆轤は総てその助手久太がやったものであると、恰もそれを見てでもいたかのように言うが、私はこれを否定したい。もっとも、これは木米が一通り以上に学問を有して、所謂学者肌でいたということ、その仕事にまたそれだけ特別の高い見識と器量を持っていたということ、その他、いろいろの意味に於て、その人をより立派にすべく、この場合、泥だらけの轆轤仕事から救い出したつもりで言うのかも知れぬ。