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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Read おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 194,415 characters · 391 screens
少女の悲鳴
ふたりはリスのように、ものかげからものかげにと、身をかくしながら、どこまでも人造人間のあとをつけました。
しばらくいきますと、ふるいレンガべいの門に、からくさもようの鉄のとびらのしまった、大きなうちの前に出ました。
人造人間は、その門の前に立ちどまると、かくばった頭を、クルクルまわして、あたりをながめてから、鉄のとびらを開いて、門のなかへはいっていきます。
「おやっ、ますます、あやしい。あいつが、こんな大きなうちに住んでいるはずがない。ノロちゃん、あとをつけて、門のなかへ、はいってみよう。」
門のなかには、こんもりと木がしげっていて、そのむこうに、ふるいレンガの二階だての、大きな西洋館の入口が見えています。
人造人間は、その入口は見むきもしないで、西洋館のよこを、うらのほうへ、まわっていきます。ギリギリと歯車のきしるような、あのいやな音をさせながら、機械のような歩きかたで、ヒョッコリ、ヒョッコリ、歩いていきます。
少女の悲鳴
西洋館のよこてに、物置小屋があって、その前にはしごがおいてありました。人造人間は、ふじゆうな手で、そのはしごをつかむと、ズルズルと、西洋館の窓の下へひきずっていき、それを二階の窓へたてかけました。