Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Read おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.

N3 · intermediate · modern kanji and kana · 194,415 characters · 391 screens

Aozora Bunko

かならず手にいれてみせるから、じゅうぶん用心するがいい。

魔法博士

それには、こんな気味のわるいもんくが、書いてあったのです。

一郎君が、その手紙をおとうさんに見せますと、

「よし、わしがまもってやる。むかしのボクシングの弟子を、ふたりよびよせて、魔法博士がきたら、ひっとらえてやる。」

と、ふとい腕をさすって笑いました。一郎君は小林団長にも、電話でしらせました。すると、

「だいじょうぶだよ。ぼくにも考えがあるから。」

というへんじでした。

さて、いよいよ火曜日です。三時になると、一郎君が学校から帰ってきました。おとうさんは、応接間で、オモチャの白犬をだいて、がんばっていました。ボクサーの青年が、ドアの外と、庭に、ひとりずつ立ち番をしています。井上さんは、白犬を一郎君にわたすとき、ぬいめを、すこし開いて、のぞいて見ましたが、黄金のトラはたしかに、はいっていました。

「だいじょうぶ、まだ盗まれてはいない。いまから四時まで、なにごともなければ、一郎、おまえの勝ちだぞ。これほど、厳重に番をしていれば、いくら魔法つかいでも、どうすることもできないだろうよ。」

おとうさんは、そういってにこにこしていました。