Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Read おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 194,415 characters · 391 screens
小林君の自信たっぷりな口ぶりに、魔法博士も心配になってきました。そこで、いそいで二階の書斎へいって、百科辞典のトの部をぬき出して、ひらいてみました。
「あっ!」
ページの穴のなかは、からっぽでした。
博士は、そのままろうやにかけもどって、小林君をにらみつけました。
「小林君、きみはじつにふしぎな子どもだ。いったい、どうして、あれを盗みだしたんだ。」
すると小林君は、すまして、こたえました。
「ネズミですよ。」
「えっ? ネズミとは?」
さすがの博士も、あっけにとられるばかりです。
小林君は、にこにこして説明しました。
「このろうやの床のすみに、レンガのこわれたところがあって、そこからネズミがはいってくるのです。その穴のおくへ手をいれて、さぐって見ますと、地面の下のほうに、いまは使われなくなっている下水の土管がのこっていて、そのわれめから、ネズミが出てくることがわかりました。
ぼくは、昼間、その穴へ耳をあててみました。すると、へいの外の子どもたちの声が、はっきり聞こえてくるのです。そこで、地面の下のふるい土管は、へいの外の空地までつづいて、そこに口をひらいているにちがいないと、考えたのです。