Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

ふるさとのはやしのうた

ふるさとの林の歌

小川 未明

Read ふるさとの林の歌 (ふるさとのはやしのうた) by 小川 未明 (おがわみめい) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.

N3 · intermediate · modern kanji and kana · 4,289 characters · 9 screens

Aozora Bunko

娘は毎日山へゆきました。枯れ枝を集めたり、また木の実を拾ったりしました。

そのうちに、雪が降って、あたりを真っ白にうずめてしまいました。娘は家の内で親の手助けをして、早く春のくるのを待ったのであります。それは、どんなに待ち遠しいことでありましたでしょう。やがて、物憂い、暗い冬が、北へ、北へとにげていきました。

春になると、雪がだんだん消えてしまいました。野にも、山にも、いろいろな花が咲きました。その季節が過ぎると、山には、こんもりとした緑の葉がしげって、暖かな心地よい風が岡にもふもとにも吹き渡りました。大空は美しく晴れて、うららかな日の光がみなぎったのであります。

娘は、朗らかな声で歌をうたいながら、山へ入ってゆきました。春、夏、秋、冬はこうして過ぎました。そして、娘は、だんだん大きくなったのであります。

ある日のこと、娘は、山の林の中へいつものごとく入ってゆきました。すると一羽のかわいらしい小鳥が、いい声で鳴いていました。彼女は、しばらく立ち止まって、その小鳥の枝に止まって鳴いているのを見守っていましたが、

「ああ、なんというかわいらしい小鳥だろう。