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かがくかいかくのたいりゃく
化学改革の大略
清水 卯三郎
Read 化学改革の大略 (かがくかいかくのたいりゃく) by 清水 卯三郎 (しみずうさぶろう) in Japanese with furigana. JLPT N1. Tap a word for the meaning.
N1 · advanced · modern kanji and kana · 1,502 characters · 4 screens
西哲の学術における、おのおのその学派にしたがいて社を結び、彼の学ぶところは我が知らざるところを補い、我が知るところは彼の学ばざるところに充て、もって相交換し、もって相討論して、しかしてその説を定む。化学のごときもまた、また然り。
数年以来ポトアシクソルフェート(すなわち硫酸剥篤亜斯)、ポトアシクヨテェート(すなわち沃酸剥篤亜斯)、ソヂクカルボナァート(すなわち炭酸曹達)等の名称をもって舶載する化学薬品あり。余はじめその名の相反するを疑い、あるいは羅甸の名とす。後、新書を得てはじめてその学の一大変革あるを知る。余がこのことを知るの遅きは、欧州化学社中に入らざるの過ちとす。およそ一派の学には一派の社あり、その社に入てその説を求めざれば、新規発明を得ること能わず。今その名の相反する理を述て、ここにその大略を視す。
けだし電気の化学における、もっとも要とするところにして、原質すなわち元素六十四品(あるいは六十三とし、あるいは六十五とす)のごとき、悉皆電気の在るありて各自孤陰〈(ネガチブ)〉、独陽〈(ポシチブ)〉の別なきことなし。孤陰、独陽の別ありて孤陰は独陽に配し、独陽は孤陰に合し、もって雑質を生ず。