Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens

Aozora Bunko

所はないという事が知れたゆえ、能々な仔細もあろうと常に其方の噂ばかりして居った、何うか身体を大事に奉公して国へ帰り、立派に鹽原の家を立てろよ」

多「はい/\、家を立てゝえと思うばかりに此様な難儀を致すのでがんすが、お父様に此処でお目に懸ろうとは実に思いやせんでした、有難い事だな、提灯を持って往ってしまいやしたから、お顔が見られねいから、何処か明るい所へ往ってお顔を宜く見てえもんでがんす」

角「左様なら、それまで同道してまいろう」

多「お屋敷までお供して往き、お母様にももう一遍お目に懸りていもんです」

角「いや/\また逢う時節も有ろう、夜中金などを持って外へ出るな、山口屋善右衞門の宅まで送ってやろう」

多「身分が違うから仕様がねえが、貴方でもお母様でも加減の悪いような事もなかんべいが、若し有ったらば山口屋の手代多助と云って呼びに遣して、私逢わしておくんなせいよ」

角「おゝ宜しい、其の燃えた提灯を拾いな、さア同道致そう」

と一方は戸田様の御家来にて三百石取りの身柄のお方が、見る影もない炭屋の男を送ると云うも親身の父子、多助は嬉し涙に暮れながら山口屋まで送られて帰りました。