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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens
ッけ」
鹽「はい全く私共の家来でございまして、手前を世に出したいばかりで、此の様な事をいたしました、何卒御勘弁を願います」
角「御勘弁どころじゃねえ、鉄砲を打たなけりゃア己が殺される所だ、何とそう云う良い家来を鉄砲で打ったら嘸悲しかんべえ」
鹽「あなたも不憫と思召すならば、此の屍骸は私一人では持ってまいることは出来ませんが、此処に細索がありますから、これで括げて吊りまして、鉄砲の差荷いで、一方担いではくれませんか」
角「ハア担ぎますべえ」
と泣く/\担いで小川手前まで帰って来ました。家ではお清は角右衞門の帰りが遅いから案じて居ります所へ、
鹽「今帰ったよ」
清「お父様がお帰りだよ、おや/\あなたお一人でいけないからお手伝いが入りましたか、猪でも打ちましたか」
鹽「いや飛んだ物を打ちました、お前が聞いたら嘸驚くだろう、話をするからマア貴方、此方へお上り」
と百姓を上へあげ、これ/\の訳だと話をして、
鹽「おせい、間違いとは云いながら、今朝別れた右内を鉄砲で打とうとは思わなかった」
清「何処に居ります」
と云うから簑笠を反除けますると、情ない死状。
清「あゝ、今朝お前に別れる