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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens
身の上となったのに、思案の外のいたずらとは云いながら、年甲斐もなく原丹治と密通をいたし、お前を虐り出した跡で丹三郎をおえいの養子に入れたのも、名主と話合いの上、村方で誰一人非の打ち人のないようにして婚礼をさせようとする処へ、分家の太左衞門が聞附けて来て大変に立腹し、掛合を始め、大間違が出来、丹三郎は若気の至りで腹立のまゝ五八を切殺し、太左衞門も斬ってしまうと云って追掛けて往くと、飼馬が馬小屋から飛出して丹三郎に噛み附き、おえいも丹三郎の様子を案じて其処へ往く所を馬が噛み附き、両人とも馬に噛殺され、お前の讐を馬が討ったようなもので、今考えれば天罰とは云いながら怖しい事だと思って居ります、すると太左衞門が逃げて触れたと見えて、村方の百姓が大勢集り、私達を打殺せ/\と騒ぎ立てゝ、垣の周囲を取巻れた時は、仕方がないから有金を小包にして身支度をし、おえいと丹三郎の死骸を藁小屋に投込んで火を放け、漸々裏手から落延びまして、四万の山口村へ身を匿して居ますと、因果と懐姙いたしてねえ、其の翌年の九月産み落したのは此処に居ります此の四萬太郎という忰で、これはお前とは敵同士の原丹治の子でございます、それから故郷忘し難しとは宜く云った