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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens
と商いをして儲けながらまいります。山口屋の納屋の所へ荷を下しまして店の方から入り、
多「番頭さん御無沙汰をしました」
和「いや暫く来ないが何うしたえ、旦那様も案じて入っしゃる、色々風聞も聞いたが大分繁昌だそうで、誠に結構だねえ」
多「えゝ直ぐに旦那様にお目にかゝり、お話し申してえ事があって参りやした」
和「そうかい、台所の方へお※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)り」
といいますから、多助は草鞋を脱いで上ります。番頭は多助のまいりました事を主人に知らせますと、主人も大きに喜んで、
善「誠に宜く来た、私も逢いたいと思っていたが、尋ねもしず、一人で嘸忙がしかろうと思って案じていた」
多「誠に御無沙汰を致しました、切めて一日置きにもお見舞に出てえと思って居りやしたが、見世を出して夜も商いをしやすから、忙しくってつい御無沙汰をしました」
善「却って無沙汰の方が宜しい、誠に宜く来た、何か用があって、何か話したい事があるそうだが何だえ、おいお前、多助が来ましたよ」
女房「宜くお出でだねえ、此の間芳に尋ねてやれと云ったけれども、寄りもしず、塩梅でも悪い時には独りものだから、薬を煎じる