Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

Read 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 53,967 characters · 109 screens

Aozora Bunko

先住生物か

しかしそれは、地球で見る缶詰とはちがって、缶の横には三角だの、火の玉だの、妙な模様がかいてあるものだった。

三郎は、それを見ているうちに、なんだか背筋が、ぞーっと寒くなってくるのだった。

先住生物か

「へんな缶じゃないか」

風間三郎は自分の触角を、木曾九万一の触角におしつけて、そういった。

「えっ、へんな缶だって。どこが、へんなの」

木曾は、どこがへんなのか、のみこめないという顔つきだった。

「クマちゃん、ほら、このへんなしるしをごらんよ」

と、三郎は、缶の胴中にかいてある三角だの火の玉だののしるしを指しながら、

「こんなへんな模様みたいなものを、今まで見たことがないじゃないか」

「なるほど、そういえば、へんな模様だね。なんだか判じ物みたいだけれど、だれがこんなものをかいたのかなあ」

「クマちゃん、それよりもねえ、もっとふしぎに思っていいことがあるよ。君は気がつかないか」

「え、もっとふしぎなことって。それはどんなことだい」

「それはねえ……」

と、三郎はいいかけて、ちょっとことばをのんだ。それは三郎としても、いいだすのにちょっと勇気がいることだった。

「早くいいたまえ」