Japanese reading practice

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Read 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 212,920 characters · 421 screens

Aozora Bunko

どの道をえらぶか、ともかく、壁を伝って一まわりしてみようじゃないか。」先頭の小林君は、そう言いながら、羽柴君の懐中電灯をたよりに、そろそろと右のほうへ歩きはじめました。

「アッ、ここに小さな穴がある。これが第一の枝道だよ。」

「おやッ、なんだか水の流れているような音がするじゃないか。」

「ウン、この鍾乳洞の中には、小さな地底の川が流れているんだって。この枝道を行くと、きっと、そこへ出るんだよ。」

「アッ、見たまえ、鍾乳石だ。あの天井から白い氷柱みたいなものが、たくさんさがっている。」

羽柴君の電灯が、洞穴の天井のいっぽうのすみを、まるく照らしだしていました。その光の中に、大きな、うす白い石の氷柱が、巨人の牙のように、ものすごくたれさがっているのです。

「下をごらん。あの下にきっと石筍があるから。ああ、ある、ある。まるで白いお化け茸みたいだねえ。」

それらのふしぎな景色を見ていますと、みんなは、なんだか童話の魔法の国へでもまよいこんだような、へんな気持ちにならないではいられませんでした。

それにあたりがまっくらで、光といっては懐中電灯ただ一つだものですから、いっそうこわい夢でもみているような感じで、その奥底の知れぬやみの中から、何かとほうもない怪物が、今にもノソノソあらわれてくるのじゃないかと思うと、さすが勇敢な少年