Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Read 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) by 林 不忘 (はやしふぼう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 365,120 characters · 728 screens
をきめ込んでも納まる騒ぎではなかったのだ。
足の早いのも確かに一得。守人をねらう黒法師の群れを見失った安は、今ごろは吉原へでもしけ込んでどこかのちょんちょん格子で枕の番でもおおせつかっていることであろう。
暴風雨をおかして帰り着いた篁守人。
もうここは割り下水の方来居。
相良玄鶯院が草庵だ。
ぬれ鼠の守人が、そっと裏口の腰高障子をあけると、乱雑に脱ぎ捨てたおびただしい高下駄で、土間は足の踏み場もない。
奥の八畳に徹夜の寄り合いが開かれている。
目をつぶって腕組みした白髪童顔の玄鶯院を中央に、十五、六の人影が、有明行燈の灯をはさんで静まり返っていた。
幕府が最も苦手とする水藩志士の面々である。
筆初めに首領高橋多一郎、関鉄之助、森五六郎、広木松之助、鯉淵要人、岡部三十郎、斎藤監物、佐野竹之助、蓮田市五郎、稲田重蔵、増子金八、大関和七郎、広岡子之次郎、遊佐銀二郎、山口辰之介、海後磋磯之助――名を聞いただけでも恐ろしい面だましい。
大関をはじめ神田お玉が池千葉周作先生の門弟が多いから、いずれも北辰一刀流の使い手がそろっている。
よくもこう網の目をくぐって集まったもの。